アートメイクをしていると、MRIを受けられるケースと受けられないケースがあります。
こちらでは、MRIを受けられるアートメイクの条件と、アートメイクをしている時にMRIを受ける際の注意事項、およびアートメイク以外でのMRIを受ける際の注意点について解説していきます。
アートメイクの染料がMRI検査に関係あり
MRI検査は強力な磁気と電波を利用し、体内の臓器や血管を画像撮影するものですが、刺青(タトゥー)をしていると検査を受けられないと耳にした経験はありませんか?
刺青(タトゥー)と同じようにアートメイクもMRI検査に支障があるのかどうか不安に思う方もいるでしょう。
そこでアートメイクはMRI検査にどんな関係があるのか詳しくお知らせしていきます。
MRIは金属に反応する
MRI検査では強力な磁気を利用するため金属に反応する性質があります。
アートメイクと金属の何が関係あるの?と思うかもしれませんが、アートメイクに使用する染料には少なからず酸化鉄が含まれている場合があります。
染料に含まれる酸化鉄にMRIの強力な磁気が反応し、発熱してしまう可能性があるのです。
クリニックで染料について確認
アートメイクの施術範囲は狭く、染料への金属成分の含有量は、少なくなっている場合が多いです。
一方、刺青(タトゥー)は針をアートメイクよりも深い位置に刺し色持ちも半永久にするため、染料への金属成分も多くなる傾向があり、MRI検査の際に発熱するリスクが高くなっています。
アートメイクはクリニックで行うものであり安心安全な染料であるのは間違いないですが、使用する染料がMRI検査に支障がないかどうかはクリニックに確認してみるとより安心できるでしょう。
多くの医療機関でMRIが可能
酸化鉄が含まれているとはいえ、アートメイクをしていてもMRI検査は可能です。
中には断られる場合がありますが、クリニックで行ったアートメイクであれば多くの医療機関でMRI検査を受け入れてくれるでしょう。
ただしアートメイクをしてMRI検査を行う場合には注意する点がありますので、続いて詳しくお知らせしていきます。
アートメイクをしてMRIを受ける時の注意
アートメイクをしてMRI検査を行う際に注意する点を3つご紹介します・
・ごく稀に発熱や火傷をする場合がある
・ひりつきを感じたらブザーで知らせよう
上記に注意しておけば、MRI検査に安心して望めますので、それぞれの項目を詳しく解説していきます。
必ずMRI検査前にアートメイクを申告
アートメイクをしている箇所のMRI検査を受ける際には、必ず事前に申告してください。
MRI検査前に受診条件について説明があるので、アートメイクについて記載がなかったとしても伝えるようにしておきましょう。
申告をすると注意事項を詳しく説明してくれたり、トラブルが起きるかもしれないとMRI検査も慎重に進めてくれるはずです。
ごく稀に発熱や火傷をする場合がある
アートメイクに酸化鉄が含まれていると発熱する可能性があるとご紹介しましたが、発熱すると火傷を負ってしまう場合があります。
アートメイクをしているのを忘れMRI検査をしてしまって、ピリピリするなと思っていたら、火傷していたという方もいるので注意が必要です。
火傷の発生率が高いわけではありませんが、火傷のリスクがあるのは頭に入れておきましょう。
ひりつきを感じたらブザーで知らせよう
MRI検査は横になり筒状の機械の中へ入ります。撮影箇所にもよりますが時間としては約15分~1時間程度です。
この間担当のスタッフは検査室などへ移動するため部屋の中は自分一人となりますが、手元に別室のスタッフに繋がるブザーが用意されています。
もしもMRI検査の最中にアートメイク箇所にひりつきなど違和感を感じた場合には、ブザーですぐに知らせるようにしてください。
アートメイク以外でMRIでの注意事項
アートメイク以外にもMRI検査での注意事項はたくさんあり、禁忌事項なども設けられています。
またMRI検査の前には身に着けている金属類を外すように指示を受けますが、この際注意しなければいけないのが以下の2点です。
・カラーコンタクト
アイシャドウなどメイクにも注意
アイシャドウやマスカラ、アイラインといったアイメイク品には、磁性体が含まれている場合があります。
アートメイク同様火傷の危険があるため、検査前にはメイクを落とす必要があります。
またアイメイク以外でもラメ成分が含まれている場合には注意が必要なので、そもそもメイクをしないで行った方が安心です。
カラーコンタクトは外しておく
カラーコンタクトの色がついた部分には、アートメイクの染料と同じように酸化鉄や酸化チタンなど金属成分が含まれている場合があります。
発熱すると目を火傷してしまったり、角膜や眼球に傷を負ってしまうかもしれません。
バレなきゃ良いだろうと思っていると、重大な事故に繋がってしまう危険性がありますので、MRI検査の際にはカラーコンタクトは必ず外すようにしてください。
アートメイクをしていてもMRIはできるのか?まとめ
アートメイクをしていても多くの医療機関でMRI検査は可能であるとわかりました。
ただし違和感があればすぐにブザーで知らせるなど注意が必要です。
事前に申告するのを忘れないようにして、説明や注意事項をよく確認してください。
せっかく行ったアートメイクで火傷を負ってしまわないように、正しく受診するよう心がけていきましょう。