アートメイクのデメリットを包み隠さずご紹介します。
アートメイクにはデメリットだけでなく、リスクが伴う場合もあります。
また施術を受けるにあたっての禁忌事項や注意事項もお知らせしますので、併せて参考にしていただき、アートメイクに対する不安の解消に繋げてみてください。
アートメイクのデメリットをご紹介
アートメイクをすると容姿をより美しく見せてくれるメリットがありますが、その反面デメリットも存在します。
アートメイクに関するデメリット10個を紹介します。
・失敗してもすぐに色を消したりできない
・施術後1週間ほどは色が濃く発色する
・複数回定期的にクリニックに通う必要がある
・ダウンタイム中メイクやクレンジング・洗顔ができない
・美容エステの施術やサービスがしばらく受けられない
・施術後しばらく献血ができなくなる
・流行が変わってもデザインの修正が難しい
・持続期間は永久ではないのでメンテナンスが必要
・料金が高額になりやすい
上記がアートメイクのデメリットになりますが、そんなにあるの?と思った方もいるのではないでしょうか。
しかしデメリットは一時的なものであったり、対処策があったりしますので、その点も含めてそれぞれのデメリットを詳しく解説していきます。
施術には痛みを伴う場合がある
アートメイクの施術は針を刺し色素を入れるため、痛みが伴います。
例えば眉だと毛抜きで一気に毛を抜いた時の痛みを想像してみてください。また特に痛みを感じやすいのは、アイラインやリップへの施術となります。
しかしアートメイクの施術の際には麻酔を使用していきますので、麻酔が効いていれば痛みは感じません。
ただし施術時間が長引くと徐々に痛みを感じてしまう場合もあるので、その場合は我慢せずにスタッフに伝えて麻酔の追加を行ってもらうようにしてください。
失敗してもすぐに色を消したりできない
アートメイクを行い鏡を見て、あれ?失敗した?と思っても一度入れた色をすぐに消したりできません。
失敗してしまって色を消したい場合は、レーザー治療や切除手術などが必要となります。
色を足すのは可能なので、失敗したと思った場合には色を足して調整できないかを検討してみてください。
また、そもそも失敗してしまわないようにデザインについてしっかり考えた上で、カウンセリング時にスタッフとデザインについて共有をきちんと行い、希望通りの仕上がりになるようにしていきましょう。
施術後1週間ほどは色が濃く発色する
アートメイクの施術後すぐは色が濃く発色してしまいます。特に翌日は最も濃く見えるため驚いてしまうかもしれません。
なぜそんなに濃くなってしまうのかというと、皮膚にはアートメイクの色素を異物と認識し排出しようとする働きがあるため、まずは濃いめの色で施術を行っておく必要があるのです。
経過としては、アートメイクをした後は傷がある状態のため、施術からしばらく経つとかさぶたができてきます。個人差はありますが、1週間~10日後にかさぶたが取れると同時に濃いと感じていた色も一緒に抜けていきます。
色が濃いのが恥ずかしいと感じたり、アートメイクをしたとバレるのが嫌な場合は、長期休暇を利用するのがおすすめです。
複数回定期的にクリニックに通う必要がある
前述したように皮膚は異物を排出しようとする働きがあるため、1回の施術では色が定着せず抜けていってしまいます。
個人差はありますが1回目だとほとんど色味が消えてしまう場合もあり、アートメイクは複数回の施術が必要です。
アートメイクを行うパーツにもよりますが、2~3回はクリニックに通う必要があります。
施術後1~3ヶ月以内に2回目の施術を行う必要がありますので、アートメイクを行うクリニックは通いやすさも重視して選んでおくと良いでしょう。
ダウンタイム中メイクやクレンジング・洗顔ができない
アートメイクの施術を行ってから約1週間はメイクやスキンケアを行えません。
アートメイクの施術後は傷がある状態で、その上からメイクをすると雑菌が入ったり、かさぶたを無理に剥がしたりしてしまう危険があります。
またクレンジングや洗顔なども、施術箇所は避けて行う必要があります。濡れると傷口が開いてしまい色が排出されてしまう原因になってしまうからです。
かさぶたが剥がれ炎症なども収まっていればメイクやスキンケアも可能となりますので、それまでは施術箇所にはなるべく触れずに、刺激を与えないようにしてください。
美容エステの施術やサービスがしばらく受けられない
アートメイクを行った後はメイクやスキンケアと同様、エステやまつ毛エクステ、まつ毛パーマといったサービスは受けられません。
エステやまつ毛エクステ、まつ毛パーマの施術を行えば、アートメイクをした箇所を刺激してしまうためです。
施術箇所にもよりますが傷口が塞がり色が定着すればエステは可能となり、まつ毛エクステやまつ毛パーマは施術から約1か月後を目安に新しく付けられます。
フェイシャルエステやまつ毛エクステ、まつ毛パーマなどを行っても良いかどうかや傷口の塞がり具合には個人差もありますので、必ずクリニックに確認してみてください。
>>アートメイクとまつ毛エクステやまつ毛パーマについて詳しくはコチラ
施術後しばらく献血ができなくなる
アートメイクの施術後、最短でも6ヶ月は献血を行えなくなります。
A.タトゥーや刺青の類を入れた場合は少なくとも6ヶ月間はご遠慮いただいております。それ以降は医師の判断によりご協力をお願いしています。
引用:日本赤十字社大阪府赤十字血液センターhttps://www.bs.jrc.or.jp/kk/osaka/m0_03_index.html
上記のように日本赤十字社でもよくある質問で回答が掲載されていますので、献血を行う場合はアートメイクの施術後6ヶ月以降に医師に確認してから行うようにしましょう。
流行が変わってもデザインの修正が難しい
メイクのトレンドはシーズンごとに変わっていくので、アートメイクでトレンド眉にしても翌年には流行遅れになっている場合があります。
前述した通りアートメイクの色を消すのは難しく、デザインの修正はすぐにできるものではありません。
メイクのトレンドが変わるのを見越して、流行を追ったデザインにするのはやめておきましょう。
オーソドックスなデザインにしておいて、トレンドに合わせメイクで足すようにしておくのがおすすめです。
持続期間は永久ではないのでメンテナンスが必要
アートメイクの持ちは約2~3年となっており、だんだんと薄くなり色が抜け落ちていきます。
色が薄くなってきたりした際には再施術が必要となりますので、定期的にクリニックへメンテナンスに行く必要があります。
メンテナンスは最初にアートメイクを行ったクリニックで行えば割引がある場合が多いので、通常料金よりも安く施術を受けられます。
またメンテナンスに合わせてデザインの修正や変更も行えますので、メンテナンスを行うほどに満足いく仕上がりにも近づけていけますよ。
料金が高額になりやすい
アートメイクの施術料金は決して安いものではありません。
施術回数が複数回必要となり、例えば眉だと約10~12万円、アイラインだと6~8万円が料金相場となっています。
料金はクリニックごとに施術方法やどの部分にアートメイクを施すか、また施術者のランクによっても変わりますので、自分の予算に合わせて選ぶようにしましょう。
まずはカウンセリングに行ってみて、どれくらいの費用がかかるのかを確認すると安心です。
アートメイクのリスクについてもチェック
アートメイクのデメリットに続いて、アートメイクに伴うリスクについてもお伝えしていきます。アートメイクのリスク4つをご紹介します。
・無資格や不衛生なサロンだと感染症になるリスクも
・MRIを受けられなくなる可能性あり
・生命保険の加入に支障が出る場合もある
・温泉やプールなどの利用を断られる場合がある
上記がアートメイクに伴うリスクとなりますので、それぞれ詳しく解説していきます。
施術後に腫れてしまう可能性がある
アートメイクの施術後、人によっては施術箇所が腫れてしまう可能性があります。
粘膜への施術であるアイラインへの施術は、特に腫れやすくなっています。
腫れのピークは施術の翌日で約1週間程で収まりますので、仕事などで目が腫れると困るという方は腫れてしまう可能性を考慮して施術の計画を立ててください。
無資格や不衛生なサロンだと感染症になるリスクも
アートメイクは医療行為でありクリニックで行われるものですが、無資格で施術を行っているサロンがあります。
医療機関であれば安心ですが、無資格のサロンだときちんとした衛生管理が行われているかどうかわかりません。
アートメイクを不衛生なサロンで行うと感染症になってしまうリスクがありますので、アートメイクをする際は医療機関であるクリニックを利用するようにしましょう。
MRIを受けられなくなる可能性あり
アートメイクや刺青(タトゥー)を行う際に使用する染料には、金属成分を含んでいる場合があります。
アートメイクの染料に金属成分を含んでいると、MRIを受けた際に火傷をしてしまうリスクがあるので検査を断られてしまう場合があるのです。
ただしアートメイクをしていてもMRIが可能な医療機関は多いので、MRIをする前にアートメイクをしている旨を事前に申告するのを忘れないようにしておきましょう。
>>アートメイクをしてMRI検査が受けられるのかについて詳しくはコチラ
生命保険の加入に支障が出る場合もある
刺青(タトゥー)を入れていると、生命保険への加入を断られる場合があります。
生命保険では、アートメイクは、刺青(タトゥー)と同様に扱われて、加入を断られたり、加入に条件が付与されるケースがあります。
生命保険加入の際にはアートメイクを隠さずに申告して、まずは相談してみるようにしてください。
>>アートメイクをしても生命保険に入れるのかについて詳しくはコチラ
温泉やプールなどの利用を断られる場合がある
アートメイクが刺青(タトゥー)と同様に扱われてしまう温泉やプールなどでは、利用を断られる場合があります。
ただしアートメイクは、刺青(タトゥー)と違い医療行為であり、入れる目的もすでにあるパーツをより美しく見せるためとなりますので、利用できる施設も多くなっています。
利用できない条件にアートメイクが含まれるかどうかは、温泉やプールに出かける前に確認しておくと良いでしょう。
>>アートメイクをして温泉やプールを利用する場合について詳しくはコチラ
アートメイクを受ける際の注意点・注意が必要な方
アートメイクを受ける際にはリスクを回避するためにも、予め注意が必要な方や施術を受けられない方がいます。
説明書や同意書に細かく記載されている場合が多くなっていますので、説明書や同意書にはきちんと目を通すようにしてください。
続いて注意が必要な方について詳しく紹介していきますので、ご自身がそれぞれに該当しないか確認してみてください。
禁忌事項に該当していないかチェック
アートメイクをする際の説明書や同意書には、禁忌事項もしくは適応注意が記載されている場合があります。
アートメイクの施術でよくある禁忌事項及び適応注意は、以下の通りです。
血液疾患のある方
白血病や肝炎など血液疾患がある場合には、施術を受けられない場合があります。
目や目の周りの手術をしたことがある方
眉やアイラインなど目元に行う施術では、目や目の周りに行った手術内容によっては施術を行えない場合があります。
抗がん剤の治療を行っている方
クリニックによって規約は異なりますが、抗がん剤の種類や期間などによって施術できない場合があります。
ケロイド体質の方
ケロイド体質の場合は禁忌事項に当てはまり、施術できない場合が多くなります。
アレルギーやアトピーのある方
アートメイクには針を用い色素を入れていくため、アレルギーやアトピーがある場合は施術できない場合があります。
脳・心血管疾患のある方
脳梗塞・心筋梗塞・狭心症・高血圧・低血圧など脳や心血管疾患のある方、また血液をサラサラにする薬の服用をしている場合は施術できない場合があります。
ケガや病気で通院中もしくは持病をお持ちの方
ケガや病気で通院中の場合や持病がある方、薬を服用している場合は、施術できない場合やかかりつけ医の承諾が必要な場合があります。
妊娠している又は可能性がある方
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は、施術できない場合があります。
上記以外にも体で不安な点や病院に行った経験があれば、カウンセリングで必ず申告を行うようにしてください。
アートメイクのデメリットまとめ
アートメイクのデメリットやリスクについてご紹介しました。
デメリットは一時的なものであったり、事前に知っておけば対処策があったりします。
またリスクについては必ず起こるものではないものの注意しておくに越しませんので、是非当記事を参考に対策をしてみてくださいね。
もしも禁忌事項や適応注意に該当していたり、何か不安のある場合には、まずはかかりつけ医やクリニックに相談してみるようにし、安心して施術を受けられるようにしていきましょう。