アートメイクとタトゥー(刺青)の違いについて詳しくご紹介します。
この記事を参考にアートメイクとタトゥーの違いを予め知っておけば、安心してアートメイクに挑戦できるはずです。
アートメイクとタトゥーの違いを幅広く比較してお伝えしていきますので、是非最後までご覧ください。
アートメイクとタトゥーとは?
アートメイクとタトゥーは肌に針を使って色素を彫り込むものという点では同じですが、入れる目的や色を入れる位置、持ちや効果が違っています。
またアートメイクに関しては医療行為に当たり、無資格の人が施術を行うのは法律で禁止されている行為となります。
まずはアートメイクとタトゥーの違いについて簡単に見てみましょう。
種類 | 目的 | 施術方法 | 持続力 | 痛み | ダウンタイム |
アートメイク | 美容 | 表皮まで | 約2~3年 | 少ない | 約1週間 |
タトゥー | ファッション | 真皮まで | 半永久 | 強い | 約1ヶ月 |
アートメイクとタトゥーの違いについて、なんとなくわかりましたか?続いて、それぞれの違いを詳しく紹介していきます。
アートメイクとタトゥーは入れる目的が違う
アートメイクとタトゥーでは、入れる目的が異なります。
種類 | 目的 |
アートメイク | 美容 |
タトゥー | ファッション |
また目的に合わせて入れる場所にも違いがありますので、詳しくご紹介していきます。
アートメイクは美容目的
アートメイクは「美容」を目的としています。
眉やアイライン、唇やヘアラインなど顔のパーツに入れる場合がほとんどです。
本来自分が持つ素顔をより美しく、キレイに見せたいための施術となります。
タトゥーはファッション目的
タトゥーは「ファッション」を目的としています。
入れる位置は顔や体などさまざまで、腕や足に入れている方が多くなります。
タトゥーはデザイン性のある絵や柄を入れ、オシャレを楽しむための施術です。
施術の違いは針を刺す位置・深さが違う
アートメイクとタトゥーには、針を刺し色を入れる位置が異なります。
種類 | 施術方法/針を刺す位置 |
アートメイク | 表皮 |
タトゥー | 真皮 |
針を刺す深さについてそれぞれの違いを詳しく見てみましょう。
アートメイクは針の深さが浅い
アートメイクは、皮膚の表皮に色を入れていきます。
表皮とは肌の一番外側にある、厚さは0.02mmと非常に薄い層です。
アートメイクは、この表皮部分に2、3回に分けて少しずつ色を入れます。
タトゥーは針の深さが深い
タトゥーは、皮膚の真皮に色を入れてきます。
真皮とは表皮の下にある層で、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力を司る組織で構成されています。
タトゥーはアートメイクよりも深い位置に針を刺すため、アートメイクよりも肌トラブルや内出血などのリスクが高くなっています。
アートメイクとタトゥーで持ちや効果は違うの?
アートメイクとタトゥーでは色を入れる位置や針の深さが違うとお伝えしましたが、それにより色の持ちも異なってきます。
種類 | 持続力 |
アートメイク | 約2~3年 |
タトゥー | 半永久 |
それぞれどうして持続する期間に違いがあるのか詳しく紹介していきます。
アートメイクは退色し薄くなっていく
アートメイクの持ちは平均2~3年が目安となり、色の持ちには個人差があります。
アートメイクで色を入れる表皮は、古い角質が剥がれ落ちていく肌の新陳代謝(ターンオーバー)が行われています。
古い角質が剥がれ新しい皮膚が作られ、時間が経つほどに色が退色し薄くなっていくので、定期的なメンテナンスが必要です。
タトゥーは退色せず永久に色落ちしない
タトゥーの色持ちは、真皮層にきちんと色を入れられていれば、半永久的に色落ちしません。
1度施術すると一生残るものですので、消したい時にはレーザーで除去するしかなく、タトゥーの除去には費用はもちろん非常に強い痛みも伴います。
除去後にタトゥーの色は抜けたとしても、トレンドを追ったり、将来的に消す意向があるならば、タトゥーはおすすめしません。
アートメイクとタトゥーは針を刺し色を入れるという点では同じですが、さまざまな違いがあるとわかります。
タトゥーはリスクも高く一生消えないものなので、施術に抵抗感がある方も多いでしょう。
しかしアートメイクを行う方は年々増えてきています。なぜアートメイクの人気が高まっているのか、その理由をご紹介します。
タトゥーと違うアートメイクのメリット・利点
タトゥーと異なり、アートメイクにはたくさんのメリット・利点があります。
・リスクが少ない
・痛みが少ない
・修正ができる
・プールや温泉OK
・ダウンタイムが短い
アートメイクをしてみようかな?と悩んでいる方は、それぞれのメリットを詳しく紹介していきますので、今一度確かめてみてください。
医療行為なので安心してお任せできる
アートメイクは医療行為であり、医療クリニックで施術が行われています。
医療クリニックでの施術であれば信頼できますし、万が一の肌トラブルにも迅速に対応してくれて安心です。
エステサロンなどには無資格でアートメイクの施術を行っているところもありますので、必ず施術を受ける前に医療資格があるかを確認するようにしてください。
タトゥーよりもリスクが少ない
タトゥーはリスクが高いとお話ししましたが、アートメイクに関しては針を刺す深さが浅いため皮膚に与えるリスクは少なくて済みます。
ただし全くリスクがないわけではなく、アイラインなど粘膜に行う施術などは腫れてしまう場合もあります。
医師の説明を良く聞き、施術前や施術後の注意事項をきちんと守り、自分でリスクを高めてしまわないように注意してください。
アートメイクならタトゥーよりも痛みが少ない
アートメイクはタトゥーよりも針を刺す深さが浅いため、痛みも少なくて済みます。
パーツによっては痛みを伴う場合や、痛みの感じ方に関しては個人差がありますので、麻酔の使用がおすすめです。
麻酔は塗るタイプの塗布麻酔が用意されている場合が多く、痛みが気になる方はカウンセリング時に医師によく相談してみてください。
アートメイクなら修正もできる
万が一アートメイクを失敗してしまった場合には、修正も可能です。
レーザーや切除、除去クリームを使用する方法や肌色の色素を利用したカモフラージュ方法、既にアートメイクをした上からリタッチする方法もあります。
修正は可能ですが、まずは失敗しないようにデザイン決めやクリニック選びを行うようにしてください。
アートメイクはプールや温泉などレジャーOK
温泉やプールなどのレジャー施設では、「タトゥーや刺青のある方はお断りします。」という看板をよく目にします。
アートメイクもタトゥーと同じではありますが、目的が美容であり仕上がりも自然である場合がほとんどです。
メイクとほぼ変わらず周りを怖がらせたり不快にさせたりする心配はありませんので、プールや温泉などレジャー施設も問題なく楽しめます。
>>アートメイクをして温泉などを利用できるのか詳しくはコチラ
アートメイクならダウンタイムも短くて済む
アートメイクのダウンタイムは約1週間が目安となります。
タトゥーは落ち着くまで約1ヶ月ほどかかるので、アートメイクのダウンタイムは短いといえます。
また施術当日や翌日からメイクOKというクリニックもありますし、当日の入浴やスキンケアも施術箇所に刺激を与えるような行為を避ければ可能です。
ここまでメリットについてご紹介しましたが、アートメイクにはデメリットも伴いますので、続いてデメリットについても詳しくお知らせしていきます。
アートメイクのデメリット・注意点
アートメイクには、デメリットや注意点もあります。
デメリットや注意点を知った上で施術を受ければ、対策もでき安心ですので詳しくご紹介していきます。
MRIが受けられなくなる場合も有
MRI検査は、金属類を身にまとうのはNGとされています。
アートメイクとどのような関係があるのかというと、アートメイクに使用する染料の中に金属成分を含んでいる場合があるためです。
MRI検査でアートメイクをした箇所に火傷を負ってしまう可能性があるため、使用する染料については医師に確認しておきましょう。
肌に負担がかかり多少のリスクは伴う
アートメイクは医療行為でありクリニックで行われているから、肌に負担がないというわけではありません。
針を刺し皮膚を傷つけるのに変わりはありませんので、肌への負担はあり多少のリスクは伴います。
施術後は肌がデリケートな状態ですので、クリニックで貰った薬や軟膏をきちんと使用しケアを怠らないようにしてください。
アートメイクとタトゥーの違いまとめ
アートメイクとタトゥーは同じように思えて違いも多くあり、アートメイクにはメリットもたくさんありました。
アートメイクを受ければ毎日のメイクも楽になり、素顔にも自信が持てるようになります。
施術を受けようと決めた場合には信頼できるクリニックを選び、当記事でご紹介した注意点を含め、カウンセリングで医師にまずは相談してみるようにしてみてください。
施術を受ける前に不安や疑問を解決した上で、安心してアートメイクに挑戦してみてはいかがでしょうか。